ケンコー・トキナー MCクローズアップNEO No.3レビュー

周辺機器・アクセサリー

ケンコー・トキナーのMCクローズアップNEO No.3を購入したのでレビューしたいと思います。購入を検討している方のご参考になれば幸いです。

私はよくNIKKOR Z 50mm f/1.8 Sを使っています。この50mmという画角も画質も良いのでなんでも撮れるレンズだと思います。しかしながら最短撮影距離が0.4m、最大撮影倍率が0.15倍なので、それほど寄れるレンズというわけではないです。もちろんマクロレンズではないので「それはそんなもんでしょ」と言われてしまえばそれまでですが、このレンズでハーフマクロくらい寄れたらどんなに良いことかと思います。

そこで試してみたのがクローズアップレンズ。これは保護フィルターやNDフィルターのようにレンズの先に取り付けるだけで寄れるようになる優れものです。つまり簡単に言えばレンズに虫メガネをつけるようなイメージですね。

実際に試してみると、確かに寄れるようになります。いや、メーカーのうたい文句を疑っていたわけではないですが、あまりにも簡単にハーフマクロ的な絵が撮れたので驚きました。さらに値段も3,000円程度でしたので、マクロレンズを買うよりも圧倒的に経済的です。よって、マクロ撮影に興味はあるけどマクロレンズを買うのはお値段的に躊躇うという方にとって、クローズアップレンズはとりあえず試してみる価値はあると思います。

それでは購入したケンコー・トキナーのMCクローズアップNEO No.3の実物や作例をご覧ください。

ケンコー・トキナー MCクローズアップNEO No.3の外観

購入したのはケンコー・トキナーのMCクローズアップNEO No.3です。クローズアップNEOはNo.1~4まで番手があって、数値が大きくなるほど最短撮影距離が短くなります。今回は一番無難と言われているNo.3にしました。ちなみにMCとACの2グレードあって、MCはマルチコート、ACはアクロマートを意味しています。MCの方が安価、ACは高価ですがより高性能なグレードです。悩むようならとりあえずMCを買うと良いでしょう。

購入したのはケンコー・トキナーのMCクローズアップNEO No.3です。クローズアップNEOはNo.1~4まで番手があって、数値が大きくなるほど最短撮影距離が短くなります。今回は一番無難と言われているNo.3にしました。ちなみにMCとACの2グレードあって、MCはマルチコート、ACはアクロマートを意味しています。MCの方が安価、ACは高価ですがより高性能なグレードです。悩むようならとりあえずMCを買うと良いでしょう。



これはNIKKOR Z 50mm f/1.8 SにMCクローズアップNEO No.3を装着した写真です。レンズの装着は保護フィルターと同じでネジになっているので、クルクル回すだけで装着可能です。なお、四隅周辺がケラレる可能性があるので、保護フィルターは外した方が良いです。

これはNIKKOR Z 50mm f/1.8 SにMCクローズアップNEO No.3を装着した写真です。レンズの装着は保護フィルターと同じでネジになっているので、クルクル回すだけで装着可能です。なお、四隅周辺がケラレる可能性があるので、保護フィルターは外した方が良いです。



こちらはクローズアップレンズ無しの状態で、レンズフードにピントが合う最短撮影距離にしたものです。NIKKOR Z 50mm f/1.8 Sの最短撮影距離は40cm(レンズ先端からではなくセンサーからの距離)なので、思ったより距離があります。

こちらはクローズアップレンズ無しの状態で、レンズフードにピントが合う最短撮影距離にしたものです。NIKKOR Z 50mm f/1.8 Sの最短撮影距離は40cm(レンズ先端からではなくセンサーからの距離)なので、寄れるという印象は全くないです。



次にクローズアップレンズを装着し、同じようにレンズフードにピントが合う最短撮影距離にしたものです。ちなみに最短撮影距離の公式は以下の通りです。

レンズ先端から被写体までの距離=(レンズの最短撮影距離(mm)×クローズアップレンズの焦点距離(mm))/(レンズの最短撮影距離(mm)+クローズアップレンズの焦点距離(mm))

つまり今回の場合は400×330/400×330=180.8mmm、つまり理論上はレンズの先端から約18cmまで寄れるようになります。実際にほぼ理論通りの距離まで寄れるようになりました。

次にクローズアップレンズを装着し、同じようにレンズフードにピントが合う最短撮影距離にしたものです。ちなみに最短撮影距離の公式は以下の通りです。

レンズ先端から被写体までの距離=(レンズの最短撮影距離(mm)×クローズアップレンズの焦点距離(mm))/(レンズの最短撮影距離(mm)+クローズアップレンズの焦点距離(mm))

つまり今回の場合は400×330/400×330=180.8mm、つまり理論上はレンズの先端から約18cmまで寄れるようになります。実際にほぼ理論通りの距離まで寄れるようになりました。



ケンコー・トキナー MCクローズアップNEO No.3を使ってみた

ケンコー・トキナー MCクローズアップNEO No.3を使って花の写真を撮ってみました。



クローズアップレンズ無しで撮った場合がこの写真です。A4サイズの背景紙が後ろにありますが、寄れないので背景紙の枠外まで写ってしまいます。

クローズアップレンズ無しで撮った場合がこの写真です。A4サイズの背景紙が後ろにありますが、寄れないので背景紙の枠外まで写ってしまいます。


そしてこちらがケンコー・トキナー MCクローズアップNEO No.3を着けた時の写真です。クローズアップレンズ有り無しでは一目瞭然ですね。かなり寄れるようになり、背景紙の枠内で花を納めて撮ることができました。

そしてこちらがケンコー・トキナー MCクローズアップNEO No.3を着けた時の写真です。クローズアップレンズ有り無しでは一目瞭然ですね。かなり寄れるようになり、背景紙の枠内で花を納めて撮ることができました。



縦撮りのパターンで、こちらはクローズアップレンズ無しです。最短距離まで寄っていますが、背景紙の端や花瓶(ただの空き瓶です)が見えてしまいます。

縦撮りのパターンで、こちらはクローズアップレンズ無しです。最短距離まで寄っていますが、背景紙の端や花瓶(ただの空き瓶です)が見えてしまいます。



こちらはケンコー・トキナー MCクローズアップNEO No.3を装着した場合です。クローズアップレンズによって、被写体にかなり寄って撮れることができました。また、画質面についても劣化は無いように思います。もともとのレンズの質が良いのもあるとは思いますが、クローズアップレンズで画質が大きく劣化することはないと思っても良いでしょう。

こちらはケンコー・トキナー MCクローズアップNEO No.3を装着した場合です。クローズアップレンズによって、被写体にかなり寄って撮れることができました。また、画質面についても劣化は無いように思います。もともとのレンズの質が良いのもあるとは思いますが、クローズアップレンズで画質が大きく劣化することはないと思っても良いでしょう。

ケンコー・トキナー MCクローズアップNEO No.3の作例

ここからはケンコー・トキナー MCクローズアップNEO No.3で撮った作例になります。カメラはZ5、レンズはNIKKOR Z 50mm f/1.8Sで、写真はすべてRAWで撮ってCapture Oneで現像しています。また、ブログ用に写真データは圧縮しています。


ケンコー・トキナー MCクローズアップNEO No.3と、ニコンZ5とNIKKOR Z 50mm f/1.8Sで撮った作例。f/16, 1.3sec, ISO100
Nikon Z5 + NIKKOR Z 50mm f/1.8 S ; f/16, 1.3sec, ISO100



ケンコー・トキナー MCクローズアップNEO No.3と、ニコンZ5とNIKKOR Z 50mm f/1.8Sで撮った作例。f/16, 1.3sec, ISO100
Nikon Z5 + NIKKOR Z 50mm f/1.8 S ; f/16, 1.3sec, ISO100



ケンコー・トキナー MCクローズアップNEO No.3と、ニコンZ5とNIKKOR Z 50mm f/1.8Sで撮った作例。f/16, 1.3sec, ISO125
Nikon Z5 + NIKKOR Z 50mm f/1.8 S ; f/16, 1.3sec, ISO125



ケンコー・トキナー MCクローズアップNEO No.3と、ニコンZ5とNIKKOR Z 50mm f/1.8Sで撮った作例。f/11, 1.6sec, ISO160
Nikon Z5 + NIKKOR Z 50mm f/1.8 S ; f/11, 1.6sec, ISO160



ケンコー・トキナー MCクローズアップNEO No.3と、ニコンZ5とNIKKOR Z 50mm f/1.8Sで撮った作例。f/11, 1.6sec, ISO100
Nikon Z5 + NIKKOR Z 50mm f/1.8 S ; f/11, 1.6sec, ISO100




まとめ

もう少し寄れたら良いのにな、を叶えるためにケンコー・トキナー MCクローズアップNEO No.3を購入しました。このクローズアップレンズは思った以上に簡単に、しかも画質の劣化もほとんどなく寄れるようになったので驚きました。強いて言えばストロボで強い逆光を当てるとフレアやゴーストが出てくる印象ですが、これはレンズそのものの問題もあるのであまり気にはならないと思います。よって、ケンコー・トキナー MCクローズアップNEO No.3はマクロ的な写真を撮ってみたい、けどマクロレンズを買うほどでもない、という方にうってつけの選択肢だと思います。

以上、ケンコー・トキナー MCクローズアップNEO No.3レビューでした。もしご購入のご参考になれば幸いです。

以下は使用機材の紹介です。

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