Fujiから面白いカメラが発売になりましたね。

Fujiらしいフィルム時代を彷彿とさせる縦構図で撮れるコンデジ「X half」。Fujiのカメラ戦略は独自性が強いので、熱烈なファンが多いのもうなづけます。ところでNikonにも小型カメラ、ありましたよね。そう、Nikon1マウント。1型センサーでレンズ交換式でとても面白いシステムなので、ぜひ復活してほしいなという期待を込めてこの記事を書いています。
小型・軽量カメラの再評価と「X-Half」の登場
2020年代、カメラ市場はフルサイズミラーレスが主役となり、各メーカーは高性能かつ大型のモデルを中心に展開してきました。しかし、その一方で「日常に寄り添う軽快なカメラ」を求める声も再び高まっています。マイクロフォーサーズがその需要を担っているとは思いますが、よく言えばシステムが熟成している反面、悪く言えば古いシステムと思われてしまっているようで、今一つコレといったカメラが無いように思います。
そんな中、富士フイルムが2025年に発表したハーフサイズセンサー搭載のミラーレスカメラ「X-Half」は、まさに“小型軽量”という価値観を現代に蘇らせた一例です。コンパクトで携帯性に優れ、なおかつ富士らしいデザインと撮る楽しさを追求したこのモデルは、カメラファンには気になる一台になったと思います。
忘れられたNikon 1マウント
この「小型カメラ回帰」の流れを見ると、どうしても思い出してしまうのが「Nikon 1シリーズ」です。2011年に登場したこのシリーズは、1インチセンサーを採用し、高速連写や位相差AFなど先進的な機能を備えた意欲作でした。特に「Jシリーズ」や「Vシリーズ」は小型ながら高性能で、旅行スナップや日常記録用として理想的なカメラだったと言えます。
しかし残念ながら、Nikon 1シリーズは2018年に事実上終了。その理由としては、スマートフォンとの競合や市場ニーズの変化が挙げられますが、むしろ“時代が早すぎた”のかもしれません。
今こそニコンが小型カメラ市場に再挑戦すべき理由
富士フイルムの「X-Half」が話題を呼んでいる今、ニコンが再び小型軽量路線のカメラを投入するには絶好のタイミングです。
- スマホとの差別化:最近のスマホは確かに高画質ですが、レンズ交換や被写界深度表現など、カメラにしかできない体験はまだまだ健在です。
- Vlog・日常記録用途の需要:特に若年層を中心に「日常を美しく残したい」「SNSで写真を発信したい」というニーズが拡大しています。
- 1インチセンサーの再評価:SONY RX100シリーズなどに見られるように、1インチセンサーは“高画質と小型化のバランスが取れた規格”として認知されています。
「Nikon 1復活」はブランド強化にもつながる
Nikon 1シリーズの復活は、単なるノスタルジーではありません。「技術を詰め込んだ小型機」というブランドイメージの再確立になり、カジュアル層へのアプローチにも効果的です。
例えば、Zマウントの技術を活かしつつ、APS-Cよりも小型のセンサーを用いた“Zマウント・コンパクト”という形での展開もあり得るのではないでしょうか?
結論:Nikon 1の思想を、再び現代に
カメラ市場が成熟し、より“体験”や“スタイル”が重視されるようになった今だからこそ、Nikon 1のような小型高性能カメラは再評価されるべきです。「持ち歩きたくなるカメラ」。「毎日使いたくなるカメラ」。そうしたニーズに応えるべく、ニコンがもう一度、小型軽量機に挑戦してくれることを強く願っています。
以上、Nikon 1マウントを今こそ復活させるべき理由でした。
余談ですが、X halfの対抗馬というだけならDLシリーズ復活の方が良いと思います。
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